人も物価も良心的!まだまだローカルなエリアが残るチャオプラヤの向こう側

バンコクのローカルを知りたいなら川向こうへ足を運ぶべし

バンコクといえばまずはサイアム中心からホテルのあるスクンビットエリア、そして王宮周辺から絶対的人気スポットワットポーまでとりあえずはじめの何回かは行くであろう日本人の観光ルート。その中でも川向こうにあるのは唯一ワットポーのみ。

ワットポー以外の川向こう、他に行ったことありますか?ええ、ないでしょうないでしょう!ガイドブックにあまり載ってませんしね。在住者でもほとんど行かない、って言う方も少なくありません。

ダガシカシ!!本当のタイローカルを味わいたいのなら川向こうへ行くべし!

ほんの20年ぐらい前までは船かタクシーかバスでのみで渡るしかなかったチャオプラヤ川ですが、今やBTSやMRTが伸びに伸びて観光客にとって遠くへ行くハードルがずいぶん低くなりました。

サイアム周辺はもはや大型デパートやチェーン店に埋め尽くされ、他の国の中心地とさほど変わらなくなってしまいました。しかしちょっと遠くへ足を伸ばしてみると、昔と変わらぬ雑多なアジアの風景が広がっています。

しかも移住を考えている方がいるとしたら川を越えたエリアは本当にオススメ。

まずスクンビットほど電車が混みません。(ラッシュ時は混むけど)それからお家賃や食材など若干物価が安めなので生活コストを抑えることができます。あとは観光客でゴタゴタしていないのでゆったり生活できるのが最大のポイントですね。

在住者かタイマニアぐらいしか川向こうの情報は発信していないので未知ではあると思いますが、思っているより素敵な場所が多くて人も街もいい感じです。観光者も在住者も移住予定者もタイを隅々まで満喫しましょう!

ローカル感満載!小さくても面白い地元民御用達のマーケット

古着が好きな人はちょっと楽しい、川沿いの学生が多いワンランマーケット

ここを知っていたら結構タイ通なあなた。

大体の人はどこですの?と思われるでしょうが行き方は意外と簡単。

サパーンタクシン駅降りて船でマーケット前に着きます。(船着場名はN10 Wang Lang Pier)そう、そこから既にワンランマーケッです。

狭い通路に色々なお店がギュッと詰まっていてまさにアジアのローカル感満載。川沿いはレストランやバー、カフェが並んでいてお昼からランチ食べて川を眺めながらまったりするのに最適な場所です。

ワンランマーケット
Source: http://www.bangkok.com/magazine/wang-lang-market.htm

川沿いと垂直にメインストリートがあるんですが、そこは衣類や日常雑貨、屋台やレストラン、古着屋がごちゃ混ぜに並んでいます。

この古着屋が結構面白くて、ヴィンテージ好きな方は掘り出し物に安く出会える可能性あり。古着全体的には日本製や中国製が多いんですが、バッグや靴などたまに欧米ヴィンテージに出くわすことがあります。

価格はチャトチャックの半分ぐらい!とはいえ当たる確率は低めなので、掘り出すのが好きな方は行ってみてくださいね。

ちょっと遠いけどサイクリンできる広大な緑の島と水上マーケット

お次は都心から川を隔てて南下した、チャオプラヤがぐりーんっとうねっている島というか半島。

手付かずの自然が残る都会のオアシス、バーンガジャオの一部にあるこれまたローカルなバーンナムプン水上マーケットです。

ここは水上マーケットも見所ですが、プラス島散策がかなり楽しい!広大な島なのでレンタサイクルで周ります。道中は南国らしく果物の木(自然に生えているココナッツをはじめマンゴーやドラゴンフルーツ、ざくろやパパイヤが!)や珍しい花、大きな葉っぱの木など自然が楽しめます。落ちたらヤバめな細い柵のない道を走ったり、道に迷ったり、緑の中でお茶したり、一日中楽しめて大満足間違いなしです。

雨季や猛暑シーズンはお勧めできませんが、10〜2月ぐらいの間に行く方にはとっておきのオススメスポットです。

マーケットでは昔屋台であったようなタイの伝統的な菓子や食べ物があるので、食に興味のある方は是非トライして見てください。行き方は3通りぐらいあるので、一番近い場所からタクシーや船で。

水上マーケット
Source :
http://paknam.com/drone-photos/sri-nakhon-khuean-khan-park-2/

ワットポーはじめお寺も充実、観光スポット

LHONG 1919

2017年オープンとまだできたばかりのオシャレスポット、”ロン1919”。これまた最近オープンした川向こうのランドマークICON SIAMのやや北に位置する新しい観光スポットです。

プレオープンから注目度は高く、オシャレな人がわさわさ集まってきていました。元々は華僑の船着場で住居兼倉庫だったようで、その面影を残しつつモダンな商業施設に生まれ変わらせたのがこのLHONG 1919。

中華の提灯が並びどこかノスタルジックな雰囲気のある施設中は、2階建ての石造りアパートみたいな建物に雑貨屋やアートギャラリー、カフェなど雰囲気の良いお店が入っています。

川方面へ行くとレストランや多目的スペース、芝生のエリアなど、どこをとっても気持ちの良い雰囲気でフォトジェニックな施設内です。

週末などイベントも行われているようなので、これからさらに要注目のスポットになりそう。サパーンタクシン船着場から船が出ています。

ワットパクナム

最近ではメジャーになりつつあるこちらの煌びやかな寺院。実際本当に綺麗な天井画はずっと眺められるほど美しく、少し遠くても一見の価値ある場所です。

また近くにも数箇所見て回れる寺院があるので、細い道や民家を抜けローカルな雰囲気を楽しみつつゆったり回るのもいいですね。建物の中はクーラーなしで涼しく、瞑想するのにぴったりの空間です。

ワットパクナム

まったりオシャレな雰囲気のカフェやレストラン

JAM FACTORY

タイ在住者に知らない人はいないはず?最先端クリエイティブな人集まるアート空間ジャムファクトリー。

タイのアーティストやミュージシャンなど、定期的にこの場所で個展やライブイベントが行なわれており、来る人達もタイのクリエイターだったり何かと話題のスポットです。カフェとアートギャラリー、レストランがある集合施設なんですが、どれもこれも有名でしかもハイセンスな空間になっています。

私は大きな木のある中庭を向いてコーヒーを飲むのがお気に入りです。緑がいっぱい、川横で風が気持ちよく、オシャレな雰囲気ととにかく気持ちの良い空間で、近くに行く予定があれば是非ルートに入れることをお勧めいたします。川沿いのカウチでビールなんて最高すぎて帰国したくない病発症です笑

JAM FACTORY
Source: http://www.bangkok.com/magazine/the-jam-factory-bangkok.htm

サパーンタクシンからクロンサーン船着場でおりてすぐ右に行くとジャムファクトリーで、まっすぐ進むとクロンサン市場という超ローカルな市場に入っていきます。小さい市場で特に何もありませんが、ご飯安くて美味しいです。なんせ市場は食べ物が楽しいので、珍しいものを見たら即トライです!

バーンシラピン アートギャラリーハウスの長屋

バーンシラピン アートギャラリーハウスの長屋
Source: http://www.bangkok.com/magazine/the-jam-factory-bangkok.htm

ワットパクナムからタクシーで15分ぐらい?だったか忘れましたが運河沿いにある長屋のマーケットがあります。ここはタイの伝統的な人形劇やアートが注目されていて観光客も増えているようなのですが、上の写真を見てもらえばわかるように、私は長屋そのものの方がテンション上がって楽しめました。

もう今にも底が抜けるんじゃないかという古い年季の入った板張りの廊下が川沿いにあり、100Mぐらい長屋が連なりカフェや雑貨などお店が並びます。魚に餌をあげたり、廊下でお茶したり、長屋の2階から運河ボートを眺めたり、楽しみ方は色々です。とても懐かしい良き川沿の田舎の風景と言った感じで何故か落ち着きます。

都心からやや遠いのであまり知られていない感も◎川向こうは英語が通じるタクシーなかなかいないのでタイ語を準備してタクシー捕まえて行ってみてください。

アイコンサイアムやロン、アジアティークなど川沿いがどんどん開発されて観光地化してきています。これからますますそういう場所が増え、ローカルが広がていた川向こうも気がつけばスクンビットあたりのようになっていくかもしれません。古い町並みが残る今のうちに観光スポットを含め、その周りのローカルなエリアを散策してみてはどうでしょうか?

これから移住予定の方はこれからどんどん電車が伸びて便利になっていくので、居住エリアの候補としてお勧めです。まだまだ面白い場所はあるのですが、凄くマニアックになってくるのでそれはまた違う記事で。

それでは、良い旅を!