タイで旅行中に仕入れして日本で販売して旅費をチャラにする方法
センスを生かして副業!個人輸入のススメ
海外旅行に行った際、これって日本にないなあ、あったら売れそうだな〜なんて考えたことはないでしょうか?
私は20年ほど前に初めて訪れた海外でそんなことを思い、その後輸入販売を生業としてきました。始めた時期が良かったのもありますが、今でも個人輸入は副業として趣味レベルでも成り立ちます。むしろSNSがある今の方が世間のニーズなどマーケティングがしやすく有利とさえ思います。
そして利益を上げるには安く仕入れないといけないので、物価の安い国にターゲットは絞られていきます。どこを思い浮かべますか?
私がオススメするのは東南アジアのハブとも言えるタイ、バンコクです。世界中から旅行者が来る都市として有名ですが、世界中からバイヤーが集まる国としても実は有名です。特に繊維系(服や日用品、生地など)は輸出生産が高い国で、有名衣料メーカーの工場がタイ各地にあります。
そんな国だからこそ、アジアのありとあらゆるものが集結していて手に入らないものはありません。売れるものさえ見つけたら旅費なんてあっという間に取り戻せます。もし興味があれば旅行ついでに少しずつ色々なものを売ってみて試してみるのはどうでしょうか?
とは言え闇雲に買っていってもマイナスの収支になっては意味がありません。旅行前にお店やオンラインストアなど入念にチェックして今の売れ筋傾向を知るか、または希少価値のあるアイテムを見つける、各国でどんなものが手に入るかなど予習が必要です。
センスに自信のあるかたは日本に無いもので、これから日本で流行りそうっていうものでも面白いと思います。ファッショニスタが見そうなインスタグラムなどでうまくオシャレにPRできれば、購入までの距離が短いですしね。そういう購入後の販促に関しても今はかなり有利です。服や雑貨が好きで好きでタイによく遊びに行ってるという方や、ひとり旅大好きな方など、副業として趣味と実益を兼ねた合理的な仕事かなと思います。
参考までに、マーケットや購入できるものなどピックアップしてみました。
仕入れできる主要なマーケット
タイでは大体のものが日本より安く手に入ります。例えば無地のTシャツは100円ぐらいから仕入れることができます。(クオリティは値段次第ですが)ただしどんなに安くで買えたとしても売れなかったら意味がないので、色々なマーケット見てみてこれだっというものを探すしかありません。
アイテムも多すぎて全てのマーケットを回ると初めは何を買っていいかわからなくなると思うので、ある程度そのマーケットの特色を調べて絞り込んで訪れるのが得策です。
チャイナタウン サンペーンマーケット
アジア中の雑貨が集まるチャイナタウンは日本人バイヤーも訪れる、絶対に外せないマーケットです。つい先日チャイナタウンまで地下鉄が延長開通したので交通の不便さもなくなりました。
メインのサンペーンマーケットでは主にアクセサリー、アクセサリーのパーツ、生活雑貨、おもちゃ、パーティーグッズ、手芸用品や生地、文房具、バッグや帽子などファッション小物です。それはそれは膨大な品数なのである程度目的がないと何も買えずじまいということもあり得ます。
私が特にオススメするのはアクセサリー類。バンコク市内外他のマーケットもチャイナタウンで仕入れるほど安くて種類が豊富です。日本に無い派手なものも多いので写真映えも◎。
単価が低いので大量に仕入れないと利益は出にくいですが、運送の手間が省けて手荷物で持ち帰れるのは時間やお金がかからずメリットとも言えます。他にもパーツ類はパック売りで量が多いですが、とにかく安いので、素材販売や加工してハンドメイドアクセサリーの販売などもいいですね。
チャトチャック ウィークエンドマーケット
こちらは必ずガイドブックに乗っているので、バンコクを訪れる人はご存知のマーケットです。以前より多少物価は上がっていますが、まだまだ日本の物価と比べると安く購入することができます。特にビジネスで購入したいという事を前もって言っておくと、ある程度の数を購入する事前提ですがグッと価格が下がります。
このマーケットはとにかく広く、大まかにですが商品カテゴリーで場所が分かれています。骨董品や古本、インテリア、ペット、食器、民族雑貨、タイ土産、衣類、生活雑貨、古着など、様々なジャンルがあります。
初めは全体を見て価格をチェックして、いい感じのお店をチェックするといいでしょう。慣れてきたら同じところに戻るのは見つけるのも大変ですし時間もかかるので、いいものを見つけたら即決が基本です。気に入ったお店はショップカードをもらうかお店の入り口上に貼ってある店番号をチェックし、通路の番号などを目印に進んで行くのをオススメします。
このマーケットで私がオススメするのは若手クリエイターが出店している服やアクセサリーのお店です。日本にないような面白いデザインが多く、旅行者の目を引きつけています。
一般の価格だと割高ですが、価格交渉すれば殆どの店はビジネスプライスで購入することができます。またマーケットで交渉できない場合は倉庫や他の店舗がないか聞いたり、オーナーに繋いでもらうのもありです。交渉力のある方はトライしてみてください。
プラトゥーナム
サイアムスクエアから少し北に行くと巨大な衣料品メインのプラチナムショッピングモールがあります。更に北側のエリアは昔ながらのいわゆる問屋街で、年間通して世界中からバイヤーが来ています。とにかくどこも人と荷物と車と屋台でごちゃごちゃしています。もしがっつり購入予定なら早めの時間から活動したほうがいいです。
衣料品以外にもバッグやアクセサリー類もあります。このマーケットはもともと安い価格帯ですが、枚数次第で一般の買い物でもさらに安くなります。臆せず値段交渉してみてください。またタイではLINEでのオーダーが日常的に使われており、気に入ったお店の最新入荷情報が知りたい場合はLINEのIDを聞いてみてください。画像を送ってくれます。
このマーケットのオススメはとにかく最新のファッションですね。流行の服で勝負したい場合はこのマーケットが一番です。
在庫以上に数が欲しい場合はオーダーできますが、期日がいい加減な場合が多いので現地に信頼のできる人がいない場合は難しいと思います。小さなお店で日本にダイレクトに発送してくれるところはないので、運送代行業者との連携が必要になります。
ボーベーマーケット
プラトウーナムより更に価格の安い驚きの衣料マーケットです。タイ衣装、無地Tシャツやコスチューム、子供服、タオルなど布物日用品などオリジナルを作ったり、大量にオーダーしたい方はとりあえずチェックすべきマーケットです。
完全に業者向けのマーケットなのでお店によって最低ロットがありますが、Tシャツだと100円弱からなのでかなり低コストの仕入れができます。ただし今時なものはあまり無く、品質もバラツキがあります。そのまま売れるものを見つけることができればかなりお得なマーケットですが、素材の購入的な使い方の方がベターです。でもこればっかりは行ってみないとわかりませんからね。サイアム辺りからタクシーですぐなので、リサーチついでに足を運んでみてください。
ナイトマーケット
年中暑いタイでは気温も下がった夜のマーケットが人気です。JJグリーンマーケットやアートボックス、鉄道マーケットなどがあります。他のマーケットと違い、出店料が安いのか若い人が多く、大きなマーケットにはないデザイン性の高いオシャレな商品や古着、雑貨があり面白いです。がっつり仕入れができるかといえば微妙な感じですが、ご飯ついでにリサーチしてみるのも良いかと思います。乾季(10月から2月ぐらいまで)は物販イベントも多いのでSNSなどでチェックしてみてください。
荷物の出荷や関税、販路など
さて、売れそうなものを大量に仕入れたらそれをどうやって日本に送るかですね。ハンドキャリーに収まる量であれば問題ないですが、LCCだと重量でぼちぼち送料かかるし自宅まで運ぶのも大変ですよね。タイ国内からの発送方法は郵便局かDHLやヤマトなどの運送会社、または代行会社を使う方法になります。
荷物を送る
ざっくりですが10kg未満なら郵便局(EMSを使う場合)、それを超えるなら運送会社や代行会社にした方がいいかなと思います。運送会社はFedexやDHLなど見たことある看板があるのでわかりやすいですが、代行業者も割と数が多いので見つけやすいかと思います。〇〇Cargo.と書かれている看板と、積み上げられたダンボールが目印です。問屋街には必ず運送系会社があるので、見つけるのは困らないと思います。
郵便局の場合はカウンターでEMSで送りたいと伝え、梱包の箱を買って詰めてラベルを書いて料金を払って終わりです。運送会社の場合も同様ですが箱は無料、梱包もしてくれるところが多いです。輸出をするにはインボイスというものを作成しないといけないんですが、品名・枚数(個数)・単価・素材名など事前に送る荷物の中身を把握し、メモしておいてください。
あとは営業所のスタッフにそれを見せれば、インボイスを作成してくれるか書き方を教えてくれます。みんなとても親切なのでとにかく色々手伝ってくれます。
お店で購入したものが重くて運べない場合でも、運送会社が決まっていればそこまでバイタクなど手配して届けてくれます。店でも運送会社でも信頼のできる人を作っておくと、次回以降とてもやりやすくなりますし、いざという時心強いです。タイ人は人懐っこく親切ですぐご飯行こうと言います笑 是非仲良くしてみてください。
関税はかかる?
数日で日本に無事到着したらいよいよ販売段階ですね。その前に関税ですが、タイからの関税は衣類やアクセサリーなど無税なものも多いですが、商品によりけりなのである程度把握しておいたほうが良いでしょう。(関税率表)
関税に加えて国内の消費税が加算されます。運送会社を利用した場合送料は現地払いで、関税は荷物到着時に日本の運送会社ドライバーに支払います。
他にもワシントン条約などにより輸入できないものではないか、タイから持ち出し禁止されているものではないかなど確認が必要です。
どうやって売る?
そして販売ですが、ここまでの必要経費(旅費・商品代・運送費・税金)を計算して合計でいくらかかったのか算出します。それから商品数を確認して原価を把握しておくと、いくらで売るかの参考になるかと思います。
初めは旅費と経費をペイできたらOKな目標で、欲張らずに売り切ることが大事です。あとはフリマアプリや無料オンラインストアなど、今の時代ならスタートの選択肢が数多く用意されていますよね。
SNSでの宣伝はもちろん、購入者へのアフターケアなどきっちり誠意を持って対応すれば、その後また仕入れという名目で海外に行けるようになるかもしれません。
特にタイ仕入れは中国などオンラインでやり取りできるのと違い、現地に足を運ばないといけないので多くの人が参入しにくいマーケットだというところです。大量生産された中国製品ではなく、タイ人のオリジナルでデザイン性の高いものは日本人に受けやすいのもポイントです。個人輸入でもまだまだ利益の出せるマーケットなので、海外が好きでたまらないという方は小さく試してみてはどうでしょうか?
それでは、良い旅を!