格安スマホに乗り換え検討中・高齢者向きのプランがあるMVNOを探してみた

複雑化する料金プランや機種変更は、高齢者にはとてもわかりにくい

現在利用中のdocomoかんたんスマホ

うちの両親はうん10年とドコモ信者です。田舎のドコモ率は異常。しかもらくらくスマホっていう端末を使っているんですが、これGoogle playに対応してなくて、好きにアプリをダウンロードできないんですよね。少し触ってみてびっくりしました。

世間では少しずつキャリアの乗り換えをする人が増えているように感じます。しかしながら両親のように今まで散々使ってきたキャリアのプランさえも理解できてないような状況で、格安なMVNOの料金形態なんてさらに複雑なので理解するのは困難を極めます。

と言うわけで調べてみてくれないかとお願いされました。私も半年前にソフトバンクからUQモバイルに変更したばかりでそれ程詳しくはないのですが、まあ確かに固定費を下げるのは重要だよね、と言うわけで目的や本当にコスト面でのメリットはあるのかなど調べてみました。

格安スマホに変更する目的と比較ポイント

1.月額料金を下げたい

現在、父と母で月額料金はおよそ11000円ぐらいとの事。この固定費がどれぐらい下がるのかが一番のポイントです。

2.通話し放題(かけ放題)のプランがあるか

これは特に母にとって重要なんですが、シニア世代(電話好きなおばちゃん)にとっては共通するポイントではないかと思います。IP電話はよくわからないし、アプリ通話は相手がアプリを持ってなかったら通話できないのでダメ、制限付きの無料通話(5−10分以内はかけ放題や、60–120分の無料通話時間付きなど)もダメと。つまり今までのキャリアと同じように通常電話回線を時間を気にせず自由に使いたいと。う〜ん、ワガママ笑(そんな格安SIMあるんやろか?)

3.スマホ(端末)自体を安くで購入できる

今使っているのはドコモで購入したかんたんスマホ。アプリに制限があるので自由にアプリを使えるスマホにしたいと。今後のことも考えてシムフリーの端末を購入するのがいいかなと思いました。メルカリとかで安く購入できますが、SIMとセット購入で安くなるのであればそれに越したことはないので、同時に探してみようと思います。

4.WiFiのセットプランがあるかどうか

今は私のWiFiでインターネットを利用しているのですが、引っ越す予定なので両親用のWiFiが必要になります。民泊WiFiやSPACE wifiより安ければ同時に契約した方がお得だろうと言うことで、こちらもチェックしてみみたいと思います。

5.通話品質・電波状況・縛りなど

細かいところまで徹底比較!

3社の月額料金・かけ放題詳細

まずは主要MVNO事業者から完全かけ放題プランを3社に絞り込みました。以外にキャリアと同じようにかけ放題できるとこってないんですね〜。大体はIP電話やプレフィックス回線など専用アプリを必要とするかけ放題。

かけ放題プランがある3社

rakuten

楽天モバイル かけ放題プラン

楽天カードとの組み合わせて楽天スーパーポイントが貯まりやすくなり、料金のポイント支払いも可能。SIMと端末セットや wifiルーターの種類も豊富。また利用開始月の月額料金が無料なのも高ポイントです。※かけ放題サービスは終了

exmobile

X-mobile エックスモバイル

NTTドコモの回線を利用しているので安定して利用できるのが魅力。若いベンチャー企業なのでこれからどんどん新しいサービスが始まりそうですね。

ymobile

Y!mobile ワイモバイルでお得に機種変更

ソフトバンクが提供する格安SIM。MVNO(他者回線を利用)ではなくMNO(自社通信回線を所有)と言われるもで、安定した回線と通話品質を利用することができます。

”楽天でんわかけ放題by楽天モバイル”サービスは2018年の3月でサービス終了していました。残念!今は10分かけ放題サービスに変わっています。

楽天モバイルは残念!やはりスマホで通話するのはアプリが主流になってきてる、ってことなんでしょうかね。

そもそも普通に通話したいんだったらガラケーでよくない?って話なんですが、そこはどうやらスマホがいいといった模様。使い方としてはLINEとかクックパッドとかメルカリとか見てるみたいですね。

楽天モバイルを除いて2社で比較。

  エックスモバイル(かけたい放題フル) ワイモバイル(スーパー誰とでも定額)
月額料金 基本料金 980円
かけ放題フル 2,300円
データ通信(1GB)600円
合計 3,880円(税別)
スマホプランS(2GB) 2,980円
誰とでも定額 1,000円
合計 3,980円
※新規、のりかえの場合12ヶ月間月額
基本料金が1,000円割引になるので
1年間は月額2,980円
データ通信 1GB【600円】〜30GB【5800円】 2GB/6GB/14GB
サービス 留守番電話 キャッチホン 留守番電話・割込通話・着信転送など
SMSメール なし あり
最低利用期間 利用開始から12ヶ月
違約金10,000円(税別)
2年契約の自動更新
契約更新月以外の解約は契約解除料9,500円

ここまで調べて気がついたんですが、エックスモバイルはプレフィックス回線を利用していて、専用アプリが必要な通話でした。ただしアプリから発信には自動的にプレフィックス番号がつくので、特に面倒なことはなく、普通の電話回線を使っているので音声品質が良いと言うメリットもあります。

と言うわけで高齢者にとって緊急通報やフリーダイヤルが必要かどうかって言うところで判断してもらうしかないですね。まあ早々110とか119に発信することはないですが、お年寄りが多い地域だと万が一ってことがありますからね。要検討ポイントです。

機種や WiFi

わたし的には上記の2択だとキャリアと遜色なく使えて料金も安く、かけ放題の条件も満たしているワイモバイルの方が優勢かと思います。ヤフーとの連携によるメリットもありそうですし、大手なので機種も豊富、 wifiと同時契約で割引があれば尚良しですね。

その辺はどうなの?と思ってくまなく調べていたら”60歳以上ずーっと国内通話0円”なるものを発見!

Ymobile60歳以上かんたんスマホ
Y!mobile60歳以上のかんたんスマホ

利用条件は60歳以上でYmobileのかんたんスマホを購入して対象プランの申し込みをすること。

これ、初めてスマホに変える高齢者にとってはかなりぴったりのプランだと思います。使いやすさを重視した機種で見やすく、一番安いプランと機種代分割を合わせても月々3,000円程。プレゼントやおじいちゃんおばあちゃんに持たせる用に人気があるみたいですね。

ドコモのらくらくスマホと同じような画面。わたしの両親が使っているらくらくスマホはアプリがインストールできない古いタイプですが、現在のドコモの最新らくらくスマホは、どんな機種でどのようなプランになっているかも念のため調べて見ました。

  らくらくスマホ(ドコモ)F-01L かんたんスマホ(ワイモバイル)705KC
機種代金 43,416円 60,156円
月額基本通話料 機種代金(24回分割) 1,809円
かけホーダイプラン 2,916円
データ通信(1GB) 3,132円
インターネット接続サービス 324円
docomo with (*1) -1,620円

トータル料金 6,561円(税込)
【2年目以降 4,752円(税込) 】
機種代金(24回分割)2,484円(*2)
スマホプランS(2GB)3,218円
スーパー誰とでも定額 0円(60歳以上割)
月額割引(24ヶ月間) −1,620円
ワンキュッパ割(12ヶ月間) −1,080円

トータル料金(1年目)3,002円(税込)
トータル料金(2年目)4,082円(税込)
2年目以降 3,218円(税込)
データ通信 1GB-30GB(2,900円〜8,000円) 2GB/6GB/14GB(2,980円〜5,980円)
SIM nanoSIM/SIMロック解除可 nanoSIM/SIMロック解除可
バッテリー 2110mAh 2600mAh
ディスプレイ 約4.7inch 約5.0inch
重量 約143g 約142g
ROM/RAM容量 32GB/3GB 32GB/3GB
2年トータル料金 157,464円 85,008円

(*1)docomo with は対象機種の購入で、解約や対象機種以外に変更するまで利用料金がずっと1,500円割引になるプランです。

(*2)機種代金60,156円のうち540円は頭金として初めに支払います。なので59,616円の24分割で月々2,484円となります。

また表に記載しているように、わかりやすく2年使った時のトータル金額で考えると72,456円の差があります。2年目以降も年間18,408円の差額(長期割などのサービスを考慮しないで)になります。

月額で見ても両親1台ずつ購入したとして、2台で月額6,000円強ぐらい。明らかに安いですね。しかもワイモバイルは全国に多くの店舗があるから、万が一何かトラブルがある場合も店員に聞けるという安心感は高齢者にとってはメリットかもしれません。

家族割やずっと割などドコモ独自の割引サービスもあるので、一概にこの金額差が出るとは言えません。しかしながら今の所、料金・かけ放題・通話品質・google playが使える端末と言う点で、ワイモバイルに乗り換えてもお得感があることはわかりました。

端末が2万ぐらいするのであれば、通常のスマホをネット上で安く購入すると言う方法も捨てがたいです。この簡単系スマホの独特な画面ではなく普通のスマホに慣れておいたほうが後々良さそうな気がしますが、そこは両親の希望次第というところです。

ちなみに端末を他で調達した場合は60歳以上通話し放題の割引が適応されないので

  • スマホプランS(2GB)3,218円
  • スーパー誰とでも定額 1,080円
  • ワンキュッパ割(12ヶ月間)−1,080円
  • SIM単体契約特別割引(24ヶ月間)−432円

2年間のトータルコストは79,824円、プラスSIMフリー端末代金となります。2年目以降を考えると”スーパー誰とでも定額”の1,080円分、かんたんスマホ購入プランの方が少しお得になります。

ワイモバイルに掲載されている機種は残念ながらバリエーションが少なく、人気モデルは大体売り切れていました。価格.comなどで比較して安く端末を手に入れることができるので、そのSIMフリースマホにワイモバイルで購入したSIMを入れて使うというのも安く利用できる方法だと思います。このとき注意しなければならないのがワイモバイルのSIMがその機種に対応しているかどうかです。必ず端末を買う前に確認しましょう。

ふむふむ、最有力間違いなしになってまいりました。

次にWiFiをどうするか

ワイモバイルの WiFiは1GB・5GB・7GBの3プランで7GBで3,991円、家族割引を入れると3,451円になります。う〜ん、7GBぽっちでこの価格って少し高いですね。今や無制限のWiFiが4,000円以下で契約できると言うのに。と言うわけでWiFiは即刻却下で別で契約することをお勧めいたします。

ちなみにわたしが今使っている無制限WiFiはSPACE Wi-Fiと言う会社のサービス。

  • ルーターはレンタルで届いた瞬間からすぐに使える
  • 契約の縛りなし、違約金なしでいつでも解約できるので安心
  • 最新のWiMAX、通信制限なし!
  • 最安値保証の3,680円!

PCや携帯、タブレットなど合わせて6台繋げて、かれこれ半年以上使っていますが特に不満もなく、スピードも電波も快適に使えています。

他にも安いレンタルWiFiの会社は増え続けているので、プランを比較して気軽に契約できる会社を見つけてください。私も安いところがあれば乗り換え検討します。上記同条件でこの辺も良さげ!

契約期間縛りやルータ代金の支払いなどに縛られて、無駄な出費をしている人は今すぐに考え直すべしです。

まとめ

以上、色々調べて両親に提案してみたところ金額的には良い反応の反面、今まで何十年と高額支払ってきた悔しさと、もうすぐしたらドコモの料金がぐっと下がるかもしれないなどの未練が。なんじゃそれ?ですよ。歳をとると変化を相当嫌がりますよね。

別に納得させる義務もないんですが、今のプランでは明らかに無駄な出費を垂れ流しているのは明らか。ドコモで機種変更するか、思い切ってワイモバイルに乗り換えるか、もう少し話し合いとドコモの使用状況によるサービスの有無や変更なども考慮して吟味していくべきかなと思います。

高齢の方が自分で何とかするにはとても複雑な通信系の料金システム。これから5Gがスタンダードになれば、また料金体制は変わっていくことになるでしょう。若い人でも難しいし面倒な機種変更や乗り換えですが、お年寄りはもっと意味不明に違いありません。若い者が率先してサポートしてあげたいですね。