気候最高なタイに”プチ留学”をオススメする理由は3つあります

タイのバンコク(首都)はこんなところ!

4月ですね!日本は最高の季節到来ですが、微笑みの国タイランドは1年でもっとも暑いシーズン突入となり、ソンクラーンという水掛祭りがあるのもこの時期です。タイと私は仕事を通して10年以上のお付き合いがあり、3年ほど居住していた経験もあります。

時代が劇的に変化している今、自分も何か変化しなければいけないとか、単純に海外に住んでみたいとか、日本以外で仕事をしてみたいだとか、海外を視野に考えている人は少なくないと思います。

どんな理由にせよ海外に住んでみるということは視野が広がり、選択肢が増え、人生に大きな影響をもたらしてくれるのは間違いありません。

特にバンコクは色々な理由から初めての移住でも住みやすく、留学など短期でも刺激的な体験ができる都市です。

移住や留学に迷っていたり、とりあえず海外生活を経験してみたいなという方は、まずプチ留学がオススメです。その理由を私の体験から説明していきたいと思います。

気候と生活

気候

バンコク平均気温
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ご覧の通り平均気温が24℃から34℃ぐらいと、年中夏状態です。暑いのが苦手な人にとってはちょっとしんどいかもですが、夏好きな人なら夏休みのような暑さがずっと続いているような感覚です。

とはいえ都市部は暑さ対策バッチリで、ほとんどの施設がエアコンで冷えているので快適に過ごすことができるので、暑さは特に問題ないでしょう。

熱帯地域なので雨季と乾季があります。雨季の場合の突然な豪雨にびっくりすると思いますが、だいたい数時間以内には止むので、特別過ごしにくいと感じたことはありません。乾季は涼しく、12ー2月ごろまではとても過ごしやすいシーズンです。

冒頭にも書いたように4月は猛暑期と言われ、すごく暑くて湿度が以上に高いサウナ状態になります。この時期はタイ人も休みを利用して避暑地に脱出するぐらいなので、日中は覚悟すべきシーズンです。寒いよりはましと思える人は、この年中夏休みなタイライフは間違いなくパラダイスになることでしょう。

生活環境

やはりアジア圏で生活する最大のメリットはコストが低いこと。しかしながらバンコクの都市部などライフラインが整った近年では、日本の地方で過ごすぐらいコストがかかるようになってしまいました。

一番の固定費は家賃になります。長期間生活を考えるのであれば、なるべく電車でも端の方のエリアに住むなどすれば安く済みます。短期なら中心部でも最低3万ぐらいの部屋を借りることができるので、住むとこ次第で生活費は抑えることができるでしょう。

次に重要なのは食事で、ローカルフードで問題なければ月約3万ぐらいです。日本食の食材を買ったり、外食したりすると更に食費は上がります。

とはいえタイフード以外にも中華やベトナム、アメリカン、インド、マレーシア、韓国、ムスリム料理など世界中の料理が食べられるのは楽しみの一つでもあります。屋台も安くて美味しい店はたくさんあるので、食事でストレスが溜まらないよう、食費には適度にお金をかけるのが楽しい海外生活を送るポイントではないかと思います。

さらに今の生活に欠かせない通信は安いです。そもそもあちこちで無料Wifiが使えるので、ネット環境で困ることはありません。ただし速度は遅いので、早い通信環境が必要な方は少しコストがかかるかもしれません。

そして留学に関する学費は一般の語学学校においてですが、日本の英語学校などに比べると半分以下になると思います。期間プランやレベルに別れたプラン多く、滞在に合わせて選べるのが良いところです。

私はおおよそ1年ぐらい通いましたが、20−30万ほどしかかかっていません。日本だと倍近くはするところが多いので、環境を考えるとかなりコスパ良いかと思います。

他にもタイは繊維の輸出が強い国で、日本のメーカーの工場もたくさんあります。バンコク中心地にもたくさんの問屋さんがあり、衣類が驚くような価格で販売されています。小売もしているのでショッピングが好きな人は買い物天国ですし、衣類にお金がかかる心配はありません。

またコスメや生活用品、移動費も安いので、工夫次第で日本の生活費の半分ぐらいで滞在することが可能です。
(※価格は一人暮らしベースの目安になります)

外国人が多い環境で英語力アップ

世界でも屈指の観光都市

バンコク夜景

タイを訪れた人は外国人の多さに驚くと思いますが、20年前から変わらず世界中からの観光客であふれているのがタイです。その首都であるバンコクはどこへ行こうが観光客か移住者か、とにかく活気にあふれています。世界渡航先で連続首位になるほどの観光国で、毎年旅行客は増えている状態です。東南アジアの中でも勢いがあるのがわかりますよね。

タイの観光地は寺院や水上マーケット、市場や遺跡など有名なところがたくさんありますが、近年では富裕層旅行客をターゲットにした高級ホテルや高級商業施設が増えており、チャオプラヤ川沿いを中心に高級路線の動きもあります。

私が住んでいた数年の間にも、多くの商業施設やコンドミニアムやホテルが開業や建設スタートしていました。今後ますます発展の余地があり、タイ人の生活も近い未来に先進国同様になるでしょう。そんな上向きな国全体の活気と、一方ではタイ人のゆったりした気質や南国の雰囲気に惹かれ、移住者も年々増加傾向にあるようです。

外国人移住者が増え続けるバンコク

現在7万人強の邦人がタイに住んでいます。日本人移住者も毎年増加傾向にあるようで、私の在住時にも移住してきた日本人に会う機会が多々ありました。日本以外にもアメリカ・中国・オーストラリアやイギリスなどが移住者上位国のようです。実際、これらの国の方と接することは多く、私の住んでいたところにもイタリア人やカナダ人、スウェーデン人など国際色豊かでした。

バンコクの邦人者数

移住者(長期滞在者)の過半数が民間企業関係者、いわゆる駐在員とその家族が占めているのですが、他は政府関係者や学生、専門職やフリーランスなどにあたります。

私は英語学校に通っていたのですが、そこで出会ったのは駐在の奥様やサラリーマン、大学生、リタイアして移住した人、会社を辞めてタイで就職活動しにきた人、起業家、トレーダー、エンジニア、語学留学者、子供の留学付き添いの主婦など、様々な人に出会いました。

特に会社を辞めてフリーランスとして働くことを目的に、英語を勉強したりビジネスを考えたり、永住を視野に滞在をしている、という人が多くなってきていると感じました。

これからのフリーランスに英語という武器はあると強いですし、また海外経験は精神的に強くなることができます。また経済が発展している流れの中にいると、いろんなビジネスチャンスに巡り会えたり、勉強できたり、刺激を受けるというだけでも大きなメリットになります。日本にいるとできない体験はたくさんあります。

語学に関しては最低限英語力が必要になってくるので勉強しなければいけませんし、あちこちに外国人在住者や観光客がいるのでアウトプットの機会が多いです。タイ人の都市部の若者も大体英語話せます。

もちろんメインの言語はタイ語なんですが、環境次第で英語力を伸ばすのは十分可能ですし、今後アジア圏の発展を考えると癖のあるアジア英語に慣れておくことはメリットがあると思います。商売のために間違った英語でもガンガン喋るという姿勢は、マインドの部分で影響を受けました。

スピード感のあるバンコク都市部

出店ラッシュや起業家から学ぶビジネス

世界的に有名な企業はもちろん、日本からもたくさんの企業がタイに進出しています。その展開スピードは驚くほど早く、毎週あちこちで新しい商品やブランドや企業のPR活動が行われています。

特に目に見えてわかるのは飲食業界で、街のいたるところで日本の見慣れた看板を見ることができます。タイの飲食店はかなりの頻度でプロモーション(販売促進の割引やキャンペーン)を行っていて、SNSやプロモーション専用サイトなどで発信されています。最近では焼きたてシュークリームのシューザクザクがオープンして、タイに合わせた大規模なプロモーションを行っていました。

外国企業との競争から各社いろいろな方法でプロモーションしているので、そのやり方はとても勉強になりますし、バンコクが世界企業の主要なマーケットになっているということがわかります。

日本人の起業家も多く住んでいて、長期間タイに貢献している人たちもいます。私が出会った長期在住者は考え方や行動力などパワフルな人が多く、自分の生まれた国ではなく他の国に住んでみようという時点で面白いですし、困難を乗り越えた行動力と、それに対応する心の柔軟性を持っています。なので物事の考え方が面白く、ホスピタリティを持った人が多いです。こういう人たちに出会えるチャンスが身近になるというのも海外に住むメリットですね。

イベントから小さなビジネスをスタートする若者

バンコクナイトマーケット

近年、バンコクではとてもおしゃれなイベントが増えていて、飲食やアート、ファッション、音楽が融合した大規模なイベントが開催されています。常設のウィークエンドマーケットやナイトマーケットもあり、老若男女、常に交流する場所が多くあるというのはとても素晴らしいことだと思います。

タイの企業は多くの若者に企業支援を行なっていて、無名のアーティストやデザイなーなど一般人を多く集客できるイベントでスタートして、そこで得た経験とアイデア、人脈を通して大きくしていくというシステムが上手くできています。イベント自体にとても活気があり集客もすごいので、来客者がSNSで発信して一気に人気を集める人もいます。

こういったチャンスが割と身近にあり、日本人であってもそのチャンスは自分の動き次第ではどうとでもなります。むしろ外国人だから無知に厚かましく行動できるという強みもあるかもしれません。知らない人ばかりだからこそ、人の目を気にせず思い切り何かを発信することも可能です。何かを発信したいという人にとっても、アジアのマーケットを考えるとタイから発信するというのも面白いかもしれませんね。

まとめ

何十回と仕事で来ていた時より、住んでみたら色んな魅力を再発見しました。死ぬほど暑い魔の4月を除けば、それはもう楽しくて面白いことだらけで、世界中の人が移り住むのは納得でしかありません。

ただし、遊びや楽しいことの誘惑が尽きない街でもあるので、目的を失わないよう計画性が必要です。タイは旅行で一度来たらその魅力の虜になること間違いなしで、実際私の友人・知人はバッチリタイの魅力にハマってしまいました。

職業も国籍も言葉も文化も違う人が混じり合うタイ、特にバンコクですが、この面白さは体感でしか味わうことができません。留学を迷っている方はとりあえず旅行で一度訪れてみることを心からお勧め致します。生活環境や語学を学ぶ環境、スピード感のある経済環境を実際に見て、それからプチ留学でも長期留学でも決めていったら良いのではないでしょうか。

住むところは自分で選び、どこでも生き抜く力を身につけるのに海外移住は人生の力強い経験になることは間違いありません。また参考になるような現地での経験談をお伝えしていきたいと思います。